クリティカルシンキングの必要性

 以下、2004.09.06週間報告書の提案・意見欄より転載。

 クリティカルシンキングは心理学で習ったことですが、直訳すると「批判的思考」となります。批判的、と聞くと日本人はマイナスイメージが強いですが、実際はそういうことではなく、「何事も疑う。何故? 何故? を繰り返して原因・理由を突き止める」と言ったものです。(これがクリシンのすべてではありません
 研究室のミーティングやレビューにおいて、このクリティカルシンキングが著しく足りていないように思います。
日頃からこれを行うことが望ましいですが、それでは疲れてしまいます。ですから、せめてミーティング・レビューの場だけそのような思考を努めて行い、お互いに益のある場にしませんか?
勝手ながら、意見が出ない推測理由と、それに対する私の考えを述べました。

1.自分の意見に自信が持てない/反論されるのが怖い
 研究室の内部において、そのような恥は捨てましょう。身内です。発表時に声が小さい人もその傾向があるようですが……
 また、反論は別に貴方の発言を否定するものではなく「説明不足だった。しまったな」という考えの元に貴方の発言に対しての答えを述べているわけです。

2.発表を聞いていると分からない/考える時間がない
 分かるまで質問する、再度説明を要求する、といった権利が場に参加した人にはあると私は思います。その結果、発表者は参加者から多様な意見を貰えるのです。
「自分は何も参考になる発言は出来ない」そう思っているから、もっとよく知ろうという気持ちも湧いてこないのではないでしょうか。
 かなり誤解を招く言い方になりますが、「何も知らない人から出た意見はとても参考になる」ということを思えば、問題ないのではないでしょうか。
 考える時間がない場合(その場では時間が足りずにまとめられない)は、メモをとっておいて、あとでメーリングリストに流してはどうでしょうか。発表者個人宛てではレビューの意味がありません。

 最後に、ギブ&テイクの話になりますが、
 ギブ:自分が人の発表に対して意見を言うことで参考にしてもらう
テイク:自分の発表に対して参考になる意見をしてもらう
 このサイクルを回せる様にしましょう。